【建築マニア必見!】甲子園の隠れた名所!モダニズム建築を愛でる見学・お散歩コース

甲子園散歩

あなたは甲子園には昔、とても素敵なリゾートホテル(旧甲子園ホテル)があったのをご存知ですか?

近代建築三大巨匠の一人、フランク・ロイド・ライトの愛弟子の遠藤 新(えんどう あらた)が設計をした建物で、日本に現存する数少ないライト建築の一つです。

建築マニアには一度は訪れたい場所の一つですが、建築に興味が無い方にとっても建物の美しさに感動することでしょう。

映画やドラマのロケにも度々使用されているので、ロケ巡りを趣味とする方にもオススメの散策エリアです。

今日のブログでは

  • 旧甲子園ホテルまでのお散歩コース
  • ライト建築の魅力と旧甲子園ホテルの見所
  • 旧甲子園ホテルが登場する映画やドラマ

についてお伝えします。

建築マニアにはとても魅力的な甲子園周辺のお散歩・散策エリアですので、是非、訪れてみてください。

旧甲子園ホテルまでのお散歩コースと見学方法

最寄り駅から旧甲子園ホテルへのオススメお散歩ルート2つ。

旧甲子園ホテルまでのお散歩コース

今回のお散歩の目的地、旧甲子園ホテルは、現在、武庫川女子大学甲子園会館となっていて、建築学部のキャンパスとして利用されています。

旧甲子園ホテルへ行くための最寄り駅は阪神甲子園駅、もしくはJR甲子園口駅です。

阪神線には「武庫川女子大前」という駅がありますが、この駅を降りたらすぐの場所ではありませんのでご注意ください。

最寄り駅から旧甲子園ホテルまでのオススメのコースを2つご紹介します。

パン屋さん、ケーキ屋さん、和菓子の老舗などに出会えるルート(地図上 青のルート)

・阪神甲子園駅から約2km(2,500歩)/所要時間約40分

レトロ商店街を進み、旧新田邸に立ち寄るルート(地図上 赤のルート)

・JR甲子園口駅から約1km(1,250歩)/所要時間約20分

まずは、旧甲子園ホテルまでのお散歩コースをお好みで選んでくださいね。

旧甲子園ホテルの見学方法

旧甲子園ホテルは、見学できない場合でも、外観だけでも十分に楽しむことができます。

ですが、せっかく訪れるのなら是非、建物の中を見学されることをオススメします。

武庫川女子大学甲子園会館のホームページから見学できる日程が確認できます。

見学の所要時間は、たっぷり90分。

都合の良い日程で必ず電話予約をしてから出かけましょう。個人でも団体でも見学可能です。

喫茶付き見学会を予約すれば、90分の見学の後、優雅なティータイムを楽しむことができます。

これは月に1度しかありませんので、とても貴重な体験となること間違えありません。

残念ながら、現在は新型コロナウィルス感染予防対策として、見学プログラムは一時中止となっているようです。

近い内に再開されることを願っています。

訪れる前に知っておきたいライト建築の魅力

打ち出の小槌や水滴をモチーフとしたオーナメント。2019年のライトアップイベントにて撮影。

お出かけ前に確認して欲しい基礎知識

お出かけの前に、「武庫川女子大学 甲子園会館」で検索してみてください。

たくさんの検索結果が出てきますが、その中から武庫川女子大学が運営するWebサイトを訪れてみてください。

旧甲子園ホテルの歴史や建物についての基礎知識、庭園を彩る四季折色の花々の写真なども見ることができます。好きなお花の時期に訪れるのも良いですね。

見学時間は90分とたっぷりありますが、旧甲子園ホテルの見所は本当にたくさんあるので、事前に基礎知識を持ってお出かけされることをオススメします。

旧甲子園ホテルの見所 〜注目ポイント〜

旧甲子園ホテルは見所が多いため、いくつかテーマを絞り込んで、そのテーマをじっくりと楽しむようにしましょう。

私が何度か訪れている中で、「是非注目して欲しい」と感じるポイントを3つご紹介します。

オーナメントに注目

旧甲子園ホテルは打ち出の小槌がモチーフとして多用されています。

壁にも屋根にも、噴水にも打ち出の小槌のオーナメントを数多く見つけることができます。

あなたは、いくつの打ち出の小槌を見つけ出すことができるでしょうか?

私は、屋根に打ち出の小槌を見つけた時は、感動しました。あなたも是非、探してみてください。

建物の素材に注目

旧甲子園ホテルの独特な美しさを作り上げているのは、建物に使用されている「素材」です。

素焼きのレンガや日華石がふんだんに使用され、華麗でモダンな雰囲気を作り上げています。

屋根に注目すると、特徴のある緑色なのですが、これは淡路で焼かれた瓦を使用しています。

採光に注目

自然との共存はライト建築の大きな特徴の一つです。

この特徴は採光の仕掛けに顕著に現れています。

例えば、ホールにある打ち出の小槌をモチーフとした小さな噴水は、夏至の正午に窓から一直線の光が差し込む場所に設置されています。

今から思えば贅沢なのですが、私も学生の頃は旧甲子園ホテルで授業を受けたことがあります。

とても印象的なのは音や光が柔らかく感じられることです。

この建物に入った瞬間、まるで異空間へと舞い降りたような気持ちになったのを覚えています。

あなたは、この建物から、何を感じられるのでしょうか?

年末のライトアップがオススメ

年に一度のライトアップでは誰でも予約無しで散策ができる。

旧甲子園ホテルは年に1度、一般開放される時期があります。

11月の紅葉が美しい時期にライトアップされ、予約なしで誰もが自由に建物の中や庭園を散策できるイベントです。

多くの地元民は、毎年のライトアップを楽しみにしているのですが、新型コロナウィルスが猛威を振るった一昨年、昨年は残念ながら中止となってしまいました。

今年は、まだ中止の声を聞いていませんが、感染対策をした上で、再び開催されることを願うばかりです。

ライトアップの最新情報については、武庫川女子大学のWebページで確認してくださいね。

旧甲子園ホテルが登場する映画やドラマ

日本に現存する数少ないライト建築である旧甲子園ホテルは、数多くの映画やドラマの撮影地としても利用されています。

代表的な作品を3つご紹介します。

改めて映画やドラマが見たくなりますね。

NHK朝の連続テレビ小説まんぷく

2018年10月から放映されたNHK連続テレビ小説まんぷくでは、安藤さくらさんが演じる主人公の福子が結婚前に勤めていた大阪東洋ホテルとして、旧甲子園ホテルが使用されました。

私は、放送が始まってから旧甲子園ホテルがロケ地として使用されていたのを知りましたが、事前に知っていれば、見に行ったのに…と残念な思いをしました。

ALWAYS 続 三丁目の夕日

ALWAYS三丁目の夕日は大好きな映画で、何度も観ていたのですが、3度目にようやく気付きました。

吉岡秀隆さんが演じる茶川先生が訪れた同窓会の会場が旧甲子園ホテルでした。ほんの少しではありましたが、とても印象に残る場面で忘れることができません。

日本でいちばん長い日

京阪神には、西洋建築様式と日本の建築文化が融合したモダニズム建築がいくつか現存していて、その多くが2015年に公開された映画「日本でいちばん長い日」の撮影に使用されました。

その内の一つが旧甲子園ホテル。

本木雅彦さん演じる昭和天皇のお住まい(宮城・今の皇居)として、皇后との食事シーンなどは旧甲子園ホテルで撮影されたそうです。

旧甲子園ホテル お散歩と見学のポイント

最寄り駅から旧甲子園ホテルまでの道のりも、楽しいお散歩ルートです。

旧甲子園ホテルの見学も含め、散策時間は少なくても3時間程度と考えてスケジューリングしてください。

見学ができなくても、外観だけでも楽しめる素敵な散策スポットですので、是非、訪れてみてくださいね。

まとめ

  1. 旧甲子園ホテルは日本に現存する数少ないライト建築の一つ
  2. 最寄り駅は阪神甲子園駅とJR甲子園口駅
  3. 旧甲子園ホテルは見学もできるが要電話予約(現在はお休み)
  4. 見所が多いため、訪れる前には事前の情報収集がオススメ
  5. 映画やドラマの撮影地としても使用される名建築

旧甲子園ホテルへのお散歩・散策コース。いかがですか?

最近、どこにも出かけていないな…と感じている方は、お散歩を始められてはいかがでしょう。

この情報が、みなさんのお散歩ライフに役立てれば嬉しいです。

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